インタビュア:水野さん、本日はありがとうございました!元気いっぱいのナレーションでした! 公開が楽しみすぎます~!
水野さん:ありがとうございました! はい、私もCMの完成がとても楽しみです!
今回『第2回ヨミキリ総選挙』では、未来のヒット作品を創出するため、フレッシュな漫画家の皆さんが企画に参加されています。
誰しも新人の頃は色々な思い出があると思いますが、声優の仕事を通して感じた印象的な体験はどういったものがありますか?
水野さん:そうですね… というか、それこそまだまだ新人なんですけども(笑)、それこそ漫画家さんも同じだと思うのですが、やっぱり最初はお仕事をいただくのって難しいんですね。自分に足りないものが多い中、巡ってくるチャンスをどうやってモノに出来るかをずっと考えていましたね。
インタビュア:誰しも新人の頃って「そもそも何が足りないのか」自体が分からないですもんね…。
水野さん:そうなんです。声優という仕事の場合は【演技】の範疇になってくるので、まずは自分から提案して別の事務所さんの養成所に通わせていただいて、何が足りていないのかを直接アドバイスしていただく、という機会を作りました。
インタビュア:ええっ、すごい! アグレッシブですね!
水野さん:ありがとうございます…! 今だからこそ出来る行動を自分からどんどんしていった方がいいんじゃないかと思いまして。そして養成所に通わせていただいている最中に、初めてアニメのオーディションに受かったんです。
インタビュア:自分で選んだ努力を重ねた上での成功体験、嬉しいですよね。
水野:はい、すごく嬉しかったです! その現場で感じたのは【先輩方の演技を間近で見れるということが一番勉強になる】ということです。少し前、新型ウイルスが流行し始めた時期は他のキャストの方々とは別撮りだったんですよ。最前線で仕事されている方々の演技を見る機会っていうのがほとんどなくて…。
インタビュア:ああっ、せっかくのチャンスが…。
水野さん:はい…。そしてオーディションに合格してメインのキャラとして立たせていただき、周りの声優さんたちの演技を聞くことができました。すると自分の演技に「何が足りないか」をどんどん補うことが出来たんです。
インタビュア:どんな仕事でも、現場でしか得られないものってありますよね。
水野さん:そうですね、初めて貴重な経験が出来ました。もちろんまだまだ足りていないところも絶対あるので、徐々にいろんな作品に出させていただいて勉強している日々です(笑)!
インタビュア:努力に終わりはないということですね…! もし差し支えなければなのですが、例えば「どういったところがあの時は足りてなかったな」と感じられたのでしょうか?
水野さん:【距離感】ですね。
インタビュア:というと… 対話シーンと、遠くから呼びかけるシーンの違いなど…?
水野さん:そうですそうです! 物を見てのセリフなのか、人と会話しているセリフなのかで演じ方が変わってくるんです。あとはリレーといいますか。先輩方は感情の投げかけ方が自然で、相手役の私も演技をさせて頂きやすくて、すごいなあ…と思いました。自分だけで演技をすると、自己中心的な演技になってしまいがちなんです。
インタビュア:一緒に収録ブースに入ると、掛け合いの表現はしやすそうですね…! 初めて共同収録した時はどんな印象を受けましたか?
水野さん:実は最近になってようやく、マイクワーク(※平均4本ほどあるマイクを複数人で入れ代わり立ち代わり使用する手法)を経験したのですが、これまでやったことがなかったので『もし皆さんの邪魔をしてしまったらどうしよう…』というプレッシャーで、ちょっともう、あの、はい… めちゃめちゃ緊張してしまいました(笑)。
インタビュア:台本をめくる音とかも、シャッ!みたいな。入ったりしますよね(笑)
水野さん:そうなんですよ~! お腹が空いて鳴っちゃったらとかも怖いんです。なので現場に入る前に軽くつまむようにしています(笑)
インタビュア:養成所などもご自分から学ぶ場を作っていったというご経験談は、今インタビューをご覧いただいている、同じく新人の立場の皆さんにも勇気を与えていただけると思います。アツいお話をありがとうございます…!
水野さん:とんでもないです、こちらこそありがとうございます!
Q.これからの目標
インタビュア:これから演じてみたい性格のキャラクターはありますか?
水野さん:今のところ結構クールなキャラクターをよく担当させていただいているのですが、真逆の明るいキャラクターを演じてみたい、という気持ちがあります。
編集Y:漫画家さんも近いところはありますよね。同じテイストの作品を描き続けている方が、今度は路線変更をしてコメディやホラー、ロマンスをやってみたい、ですとか。創り手・クリエイターとしての分岐点はどんな職業でもあるのではと思います。
水野さん:はい、可能性は探っていきたいですね。あと短期的な目標もありまして、しっかり相手に感情をパスしている演技ができるようになりたいです。
Q.水野さんは普段はどのようなマンガを読まれますか?
水野さん:最近は復讐系の漫画とか、ちょっとダークな漫画にハマっています。
インタビュア:ええっ! 意外ですね!?
水野さん:あら、そうですか?(笑) 異世ものも好きです。悪役令嬢が転生して周囲に復讐をする… 的な!実は悪役は別の人だった… みたいな! どんでん返しがあったりするとワクワクして読みふけってしまいます。
インタビュア:うち(
コミック アース・スター)の連載では、復讐がテーマの作品はあまり多くないんですよ。
水野さん:はっ! 確かに… そうですね!
編集Y:ダーク系もあまり多くないですね。ふむ… よし、増やします!!
全員:(笑)
インタビュア:では結構ファンタジーものがお好きなんですね。
水野さん:そうですね。アース・スターさんですと「
領民0人スタートの辺境領主様」がめちゃくちゃ好きです!
インタビュア・編集Y:おお~! ありがとうございます!
水野さん:領地開拓をする作品なのですが、もう展開が面白いんですよ…! あとはたとえば少女漫画だと、ほんわかした雰囲気の作品が好みですね。
インタビュア:現代を生き抜くためには温かい気持ちになることが必要…。
水野さん:そうですね(笑) 主人公の女の子が可愛いと、より好きになります。
インタビュア:応援したくなりますよね。あと漫画に出てくるような奇跡のイケメン、学年に一人はいませんでした?
水野さん:…私の学校では奇跡は起きなかったですね(笑)
インタビュア・編集Y:ああ~っ… すみません…!(笑)
Q.ご趣味でイラストを創作されていらっしゃると伺いました(好きな曲のMVを見てイメージを湧かせることが多いとか…!)。どういったタイミングや瞬間で筆が進みますか?
水野さん:先ほど好きなマンガの系統についても出たのですが、ダークなイラストを描くのが好きですね。ボカロ(VOCALOID)が好きなのですが、好きなPさんの新曲を聞いてMVを拝見して、こういう雰囲気の曲を描きたいなと思ったタイミングでイラストを描いたりします(笑)
インタビュア:インスピレーションを掻き立てられるわけですね。「あっ、このシーンいいなあ…」と感じたり。
水野さん:そうなんです。特にボカロ系はMVのイラストや映像に特徴的な作品がたくさんるのですが、もう本当にずーっと聞きながら描いてるので(笑)テイストが寄っちゃいますね…!
インタビュア:特にお好きな曲やPさんはいらっしゃるんですか?
水野さん:ボカロPさんだと「きくお」さんがとても好きです。イラスト描く時もきくおさんの曲ばっかり聞いていますね。
インタビュア:Twitter(X)でも、イラストを投稿されていますよね。
水野さん:はい、最近も描きました。このイラストはモチーフが「命短し、恋せよ乙女」というフレーズでも有名な『ゴンドラの唄』という曲なのですが、当時歌唱されていた松井須磨子さんのエピソードをYouTubeの動画で見て【かっこいいな、素敵だな】と思ってイラストを描きました。
インタビュア:映像だけではなく、歌詞やバックグラウンドにも影響を受けて筆が進むわけですね。物事を多角的に捉える、ということは創作する上で大事な要素なのかもしれません。
水野さん:奥が深いですよね。本当に気分が乗ったときくらいの趣味で恐縮なのですが… イラストで表現するのはとても楽しいです!
Q.では最後に、参加漫画家と投票される読者の方々、そしてファンの皆様にメッセージをお願いいたします!
水野さん:皆さんの夢への第一歩となる「ヨミキリ総選挙」で、ナレーションを担当させていただけるということでずっと緊張していました(笑)。私もいちマンガ好きとしてこのプロジェクトに関わらせていただけて光栄です。マンガがアニメ化されることはたくさんありますので、声優と漫画家は一見別な仕事のようですが「作品をクリエイトする」という点では関わり方が似ているなと考えています。読者やファンの方にお届けする過程で様々な形で関わり合い、私たちは繋がっているんだなと日々感じています。
もし今回このプロジェクトでの結果が振るわなかったとしても、絶対に他にやり方や道はあると思うので、頑張っていただきたいなと思います。私も応援しております。
そして、水野ファンの皆様! 私もこういった、ドキドキしたり緊張する機会を得て、もっと頑張ろうって思えました。もっともっとこれからも声優として頑張っていきたいと思っておりますので、応援していただけたら嬉しいです!
インタビュア:本日はお忙しい中、楽しいインタビューをありがとうございました!
水野さん:こちらこそありがとうございました~!
(終)
インタビュア:アース・スター エンターテイメント 広報
ご投票してくださった皆さま本当にありがとうございました。
このたび優勝することができました!
「アクマなカンケイ」を応援してくださる方が
たくさんいることに嬉しさでいっぱいです。
連載に向けてまた全力で頑張ります。
是非とも次の作品も応援よろしくお願いします!!